助産師フォトグラファーが伝える、安全で思い出に残る撮影のすすめ
生まれて間もない赤ちゃんの姿を写真に残す「ニューボーンフォト」。SNSなどで見かけて、興味を持っているプレママ・パパも多いのではないでしょうか?
でも実際には、
「生後何日までに撮るのがいいの?」
「どんな準備が必要?」
「赤ちゃんに負担はない?」
と、気になることがたくさんありますよね。
このページでは、助産師でもあるフォトグラファーが、赤ちゃんとママに寄り添った視点で、ニューボーンフォトのタイミングや注意点、撮影のポイントをわかりやすくお伝えします。
- ニューボーンフォトはいつまでに撮るのがベスト?
生後5〜14日以内がニューボーンフォトにおすすめの時期とされています。この時期の赤ちゃんは、ママのおなかの中にいたときと似た姿勢(背中が丸まっている、手足が体に寄っている)を保ちやすく、よく眠っていることが多いため、理想的な写真が撮れます。
でも… 無理はしないで。
赤ちゃんの状態には個人差があり、ママの産後の回復具合もさまざまです。たとえ2週間を過ぎても、無理なく安全に撮影できるタイミングがベストです。助産師としては、撮影の「適齢期」よりも、「赤ちゃんとママの体調と気持ち」を何より大切にしてほしいと思います。
- なぜ助産師がニューボーンフォトを撮るのか?
出産直後の数週間は、赤ちゃんもママも心身ともにとても繊細な時期です。助産師である私は、医療の現場で培った観察力と経験を活かし、次のようなことに細やかに気づくことができます。
● ママの表情や歩き方、汗ばみなどの変化に敏感に気づき、無理のない撮影をサポート
● 赤ちゃんの呼吸や表情を見ながら「今は休んだほうがいい」という判断ができる
● 産後の心の揺らぎや不安を自然に打ち明けやすい雰囲気をつくれる
これらは、多くの母子と向き合ってきた助産師だからこそ持てる視点です。
- 撮影時の注意点と環境づくり
● おうち撮影が基本。外出は避けて
生後間もない赤ちゃんは、外部の刺激(光・音・温度・雑菌など)にとても敏感。助産師の立場からも、外出は最小限にしたい時期です。自宅や産院内での出張撮影が安心です。
● 室温は大人が「ちょっと暑い」と感じるくらい
裸で撮影することが多いニューボーンフォト。室温は26〜28度前後を目安に、エアコンの風が直接当たらないようにしましょう。
● 安全第一のポージング
SNSで見かけるポーズの中には、危険を伴うものもあります。
例:
● うつ伏せにして両肘で顔を支えるポーズ
● 自立して立っているように見せるポーズ
赤ちゃんはまだ筋力も首のすわりも未発達。無理な体勢は絶対に避け、新生児の身体構造に理解があるフォトグラファーに依頼しましょう。
- おすすめのポーズと小物7選
- おくるみにくるまったポーズ(モロー反射も防げて安心)
- パパやママの手に包まれる構図(サイズ感が際立つ)
- ふんわりかごに入った姿
- お名前プレートや出生データのプレート
- 赤ちゃんの衣装(手編み帽子やロンパースなど)
- 季節の小物(春なら桜、秋なら紅葉など)
- 家族全員でのふれあいショット
※どれも「赤ちゃんにとって無理のない姿勢・素材」であることが大前提です。
- 撮り逃しても大丈夫!
生後1〜3ヶ月でも「ニューボーン風フォト」は撮れます
「体調が整わず、時期を逃してしまった…」そんなときは、生後1〜3ヶ月の“ニューボーン風”フォトがおすすめです。
赤ちゃんの表情も少しずつ豊かになってくる頃。おくるみやカゴ、小物を使えば、ナチュラルで可愛らしい写真が撮れます。**この時期にしか見られない“ぷにぷに感”**も魅力ですよ。
- 助産師からのアドバイス
「ママの心とからだを最優先に」
ニューボーンフォトは、赤ちゃんの記録であると同時に、出産という大きな山を越えたママへのご褒美でもあります。
撮影に向けて不安があるときは、無理せずカメラマンに相談してください。助産師資格を持つフォトグラファーなら、赤ちゃんの抱っこ・授乳・泣きへの対応も安心です。
産後すぐは、心も身体も不安定になりやすい時期。写真を残すことで、「頑張ったね」「この子が生まれてきてくれてよかった」と実感できる時間になることも多いのです。
- 自己紹介とフォトこねこの特徴
はじめまして。助産師フォトグラファーの鳥居カレンです。
助産師として産科クリニックに勤務しながら、出張専門でニューボーンフォトを撮影しています。自身も不妊治療と帝王切開を経験し、現在は二児の母です。
慣れない育児に戸惑い、自分を責めてしまった時期もありました。そんな私を救ってくれたのは、そっと寄り添ってくれた一人の助産師でした。だからこそ、今度は私が「誰かの支え」になりたい。写真を通じてママと赤ちゃんに安心を届けることを目指しています。
フォトこねこの特徴:自然体で“その子らしさ”を写す
一般的なフォトスタジオでは、ポーズや小物を用いた演出写真が主流です。けれど、フォトこねこでは「ナチュラルニューボーンフォト」を大切にしています。
● 赤ちゃんの自然な姿勢・表情・動きを重視
● ポージング用のおくるみ固定は行わず、赤ちゃんの意思を尊重
● 泣いている時間も「大切な1コマ」として無理に進めず、一緒に過ごす
● パパ・ママとの会話を大切にしながら、安心して撮影できる空間づくり
「撮影の日、初めて会った気がしない」
そんな声をいただくことも。フォトグラファーである前に、ママの味方でありたいと思っています。
医療者としての安心感と感染対策
都市部にお住まいの方々は、赤ちゃんへの安全意識も高いと感じます。医療従事者としての私だからこそ、次のような対策を徹底しています。
● 毎回の検温・体調確認
● 消毒・清潔管理の徹底
● マスク着用・機材の衛生管理
撮影に対して不安のある方も、どうぞ安心してお任せください。
「ナチュラルニューボーンフォト」を選ぶ理由
トレンドに左右される演出写真も素敵ですが、
私は「赤ちゃんが本当にリラックスしている瞬間を切り取る」ことに意味があると思います。
自然光のやわらかさ、赤ちゃんの呼吸のリズム、ママの優しいまなざし…。そんな日常の一コマが、数年後に何よりかけがえのない宝物になるはずです。
まとめ
● ニューボーンフォトは生後5〜14日が理想だが、無理は禁物
● 助産師フォトグラファーならではの安全配慮と心遣いがある
● 撮影はおうちや産院で、赤ちゃんのペースに合わせて
● 自然体の姿勢や表情を尊重した撮影がママ・赤ちゃんの負担を減らす
● 産後のママの心と身体を最優先に、安心して思い出づくりを
● 私は助産師としても母としても「あなたの味方」です
ご質問やご予約はお気軽にお問い合わせください。
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